朝目覚めたとき、家族の団らん、オフィス…
グリーンがあると、なぜかほっとしませんか?
お庭だけでなくリビングやキッチンなどの室内空間でも、植物を楽しんでほしい。
COMFYでは、清潔でお手入れが手軽な『ハイドロカルチャー』と『エアプランツ』をおすすめしています。
ハイドロカルチャーは、土の代わりにレカトン(粘土を高温で焼いた無機質の石)などで観葉植物を育てる水耕栽培方法です。
虫がつきにくく、清潔で育てやすいので、リビングやキッチンなどの室内で手軽に簡単に観葉植物を楽しむことができます。
ハイドロカルチャーは底面に水を溜めて育てる栽培方法です。
ただし、ポイントは、鉢の水がなくなったら、水やりをすること。
継ぎ足しや常に水がたまっている状態になると、根ぐされの原因になります。
目安は、容器にジメジメ感がなくなったころです。
水がなくなるタイミングは容器の大きさ、品種、季節、お部屋の室内環境などによりますが、夏場で3~4日に1回、冬場は1週間に1度ほどです。
水は容器の下から1/5まで、正確に計るのはとても面倒なので、小さなコップに水を入れ、容器の下から1cmほど水をあげてください。
《参考水量》
◎ボトルカルチャー 約10ml
◎プチサイズ 20~30ml
◎ビーカーSサイズ 約50ml
◎ビーカーMサイズ 約100ml
明るさ・温度・湿度・風通しに気を付けます。
強い直射日光、また冷暖房の風が直接当たるところは避けましょう。
人工照明でも大丈夫です。本が読めるくらいの明るさが目安です。
冬場はできるだけ暖かい場所に置いてください。
品種により得意不得意が多少ありますが、基本的には『人が過ごして快適なところ』が植物にとっても快適です。
明るく風通しの良い場所が最適ですが、もちろん、キッチンや書斎、トイレなどお好きな場所に一度置いてみてください。
環境が合わず元気がなくなっても、すぐに環境を変えて対処すれば元通り元気になってくれることがほとんどです。
良く観察してあげてください。
枯葉はこまめに取り除き、葉の表面につくほこりはやさしくふき取ります。
ときどき葉の表裏に霧吹きを。
綺麗にしていると、見た目だけでなく、病害虫やカビの予防にもつながります。
樹形を整えるため、混み合った枝を減らし風通しを良くするため、枯枝・病害虫除去のためなどのために時折剪定を行うとよいでしょう。
元気がないなと感じたら、日頃の管理や環境を見直し改善してみましょう。
栄養不足と感じたら、市販の液肥などをお試しください。
一回り大きな器にしたい、気分を変えたい、鉢が割れてしまった、ガラス容器の見た目が悪くなったなど植え替えをおすすめします。
※大きな器にかえる場合は、植え込み材を買い足してください。
詳しくは、次章で。
ハイドロカルチャーをしばらく育てていくと、数か月後にはガラス容器の汚れが目立ってきてしまいます。
植物をよりイキイキ育てるためにも、年に1、2回は植え替えをおすすめします。
レカトン(植え込み材)は水で洗って再利用できます。
また、植物を大きく育てることにチャレンジしてみたい場合は、一回り大きな器に植え替えへ。
※大きな器にかえる場合は、植え込み材を買い足してください。
ボウル・目の細かいザル・割りばし・ピンセットなど
※園芸用としてご用意ください
新しい容器・植え込み材(一回り大きい容器にする場合)
ボウルに植え込み材レカトンと植物をあけます。
レカトンをザルにとり、水でよく洗い流します。
この時、細かな根など取り除いてあげてください。
また、植物の根がのびている場合は清潔なハサミで適切な長さにカット。
ガラス容器もきれいに洗ってください。
きれいになったレカトンを容器の1/4程度まで戻し、植物の向きなどを確認し位置を決めたら少しずつレカトンを足していきます。
割りばしやピンセットなどで根の隙間にもレカトンが行きわたるように軽くつつきながらならしていきます。
☆できるだけ根が見えないよう埋めていきましょう。
うまくいかない場合は、一度あけてやり直しても大丈夫です!
最後に水やりを忘れずに。
ガラスに植えたハイドロカルチャー、清潔感があって良いのですが、数か月経つと、緑色の汚れがついて見苦しくなったりします。
この緑色の汚れの正体は、藻です。
藻自体は、植物にとって特に有害ではなく、植物が傷んでしまう、ということはありません。
しかし、見た目がどうしても悪くなってしまいます。
藻の発生を防ぐには、ガラス面になるべく光が当たらないようにしましょう。
窓辺などでは、太陽光だと斜めにあたるので、藻の発生を促進しやすくなります。
室内の蛍光灯などの下だと、光はまっすぐ下におりるため、ガラス面に光が当たりにくく、藻の発生が抑えられます。
藻が生えてしまった場合は、植え替えをおすすめします。
一旦、容器から植物と植込み材を取り出し、植込み材と器を良く洗い、それを元に戻します。
※詳しくは、「植え替え」項目を参考になさってください。
植え込み材は、劣化しないので洗って何度でも利用できます。
ハイドロカルチャーを育てていくと、レカトン(植え込み材)の表面が白くなってくることがあります。
正体は、水道水に含まれるミネラル(主にカルシウム)です。
ハイドロカルチャーは底面に溜まった水が毛細管現象によって、じわじわと上まであがってきます。
鉢の上部まで上がってきた水分が蒸発した時、ミネラル分が残って表面に残ってしまいます。
いわゆる、水回りの水垢と同じ成分です。
植物には悪い影響はありません。
植物が傷んだりすることはありませんのでご安心ください。
レカトン(植え込み材)の表面を少しだけ取り除き、お湯に浸けておき、戻してあげてください。
パイナップル科チランジア属の植物の総称で、「チランジア」とも呼ばれています。
アメリカ南部および中南米、南米全域に広く分布し、ほとんどが樹木や岩石にくっついて成長する着生植物です。
葉も花も形も種類によって様々なものがあり、約2500種類以上あるといわれています。
普通の植物は土から養分や水を吸収して成長しますが、エアプランツは土や根を必要とせず、葉から雨や空気中の水分を吸収することから、この名前で呼ばれる様になりました。
エアプランツ(チランジア)の自生環境は様々です。
土がいらない分、簡単に管理できる一方で、意外と繊細な植物でもあります。
また、品種(種類)によって栽培方法は異なります。
ここでは一般的な栽培方法を紹介いたします。
コツをつかむとお世話も楽しくなるのでぜひトライしてみてください!
霧吹きなどで1週間に3回ほど、たっぷりと水を与えてください。
エアプランツ(チランジア)は、夜間に葉から水分を吸収します。
昼間は気孔が閉じているので、夕方から夜間に水を与えるのが理想的ですが、日が昇って気温が高くなる前の午前中でも大丈夫です。
乾燥する季節などは少し回数を多めに、夏場で晴天が続く日は、毎日水やりをしましょう。
水やりした後は、蒸れないように風通しの良い場所に置き乾かします。
※エアプランツ(チランジア)は、空気中の水分を吸収する為、水を与えなくても育つと勘違いされることが多いですが、室内では乾燥するため定期的な水やりが必要です。
直射日光が長時間当たる場所は避け、レースのカーテン越しなど明るい場所で管理してください。
冷暖房の風が直接あたる場所は極度に乾燥するので避けてください。
出来るだけ風通しの良い場所で管理してください。
冬場の窓際は夜冷え込むので、窓際から少し離して管理してください。
・肥料は基本的に不要ですが、使用する場合は液体肥料を1000~2000倍程度に薄めてご使用ください。(表示の指示に従ってください)
・上手に管理していると花を咲かせたり、子株ができることがあります。咲き終わった花は清潔なはさみで切っておきましょう。
・病気や害虫の対処は早期発見が重要です。定期的に観察するよう心がけてください。
イオナンタ
最もポピュラーなチランジアの代表種。成長が早く、開花時は赤く染まり美しい。丈夫だが蒸れやすく風通しに注意。イオナンタはラテン語でスミレ色の意味。
カプトメデューサ
名の通り、メデューサの頭のような奇妙な姿が魅力。トリコーム(表面の白い産毛)が多いもの少ないもの、葉のうねりの大小など好みを探すのも楽しい。
キセログラフィカ
ボリュームがある大型の希少種。トリコームが密集した葉は、白銀に見えとても美しい。感想が強すぎると枯れやすいので注意が必要です。
エアプランツ(チランジア)の生態や管理方法を知った後は、ぜひ自分好みにアレンジ!
生育に土は必要ないので、室内が汚れず、様々なものを使ってアレンジできます。
ワイヤーでつるしたり、ガラス容器にいれたり、流木に添えたりするのもかわいいですね。
もちろん、風通しや水やり方法なども留意して長く楽しんでください。
ちょっとお世話は大変だけど、観ても育ててもかわいいグリーン達。
もちろんCOMFYコンフィ店頭でもアドバイスさせていただいていますので、気になることがあれば気軽にご来店ください。